U92-61:特異点レッドアーク
鳥籠の底。死骸の温度で、涙は雪になる。
特異点レッドアーク。
煙[ヒュメ]が脅威として存在し、その脅威から逃れるために極一部の地域にのみ国が存在する。その支配層は人間が占めており、サブズピーシスの存在は希薄。
ヒュメに対抗するため、レッドアークでは魔素[マギエ]と鋼[アシェ]を用いた技術が、高度に発達した状態で存在する。
しかし、少ない土地や資源をめぐり、長い間人間同士の争いも絶えなかった。
大陸最強とも唄われる朱雀軍を擁立するウォーミッドと、アシェの扱いに長けた歴史ある軍事国家のメルクルディカの二大勢力は、長い戦争の末現在は停戦状態にあった。
その2国を見下ろす様に聳える、霊峰アルバヤのカルデラから地下に設置された自治組織、通称『砦』のミッドヴォッホ。
常に中立と沈黙を貫く鎖国国家スヨイル。
危うい均衡を保っていた4国のバランスは、ある時、突如として行われたメルクルディカによるスヨイルへの侵攻によって崩れ去った。
事態の収束にあたるウォーミッドの軍師であるメイリオ率いる朱雀隊は、レッドアークの存在に隠された真実を目の当たりにする。
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