Lw103-19:方舟ローエンフェルト

招待状をお持ちですか?

お待ちしておりました。ようこそ、ローエンフェルトの街へ!


「ここではないどこか」の箱庭。

そこへ訪れるための縁がある人物のもとに、どこからか招待状が届くという。


招待状にサインをすると、見えてくるのは明るい色をしたレンガの街並みと、それを取り囲む豊かな自然。

しかしその向こうには不可視の壁があり、天候や星の巡りは完全に管理されている。


ルカ「ここは箱庭なんです。そりゃあ、壁もありますよ。落っこちないようにね」

管理人代行を名乗る、ルカという青年が言うことには、ここは、大きな舟の上に設えられた、街一つ分の大きさの世界。いわゆる「箱庭」なのだという。

だから、この世界の端っこには見えない壁があるし、残念ながら空は偽物なのだ、と。


この舟は、可能性の狭間を揺蕩い、文字通りの様々な「世界」からの来訪者を迎えている。そのために、住んでいる種族や文化も多種多様だ。観光として訪れる者や、空いている部屋を見つけて定住する者もいる。彼らは生活の為に、それぞれの世界から、手(に負える)荷物を持ち込むことができる。

ルカ「…とは言え、明らかな武器や危険物は、禁止させてもらっていますけどね。言葉が通じる訳、ですか?」


ルカがポケットから取り出した招待状は、その意匠からして、来訪者たちに届いたものと同じようだ。

ルカのものは、色褪せ具合から少し古めかしく感じるものの、それ以外の劣化は少なく、大事に扱われているのだということ、そして、彼が、それほどに長い時間からこの街に居るのだろうということが伺える。

ルカ「お贈りした招待状は、アンシブルという特別な素材でできています。私の世界では主に、長距離をラグなく繋ぐ通信技術なのですが…こちらが翻訳機の役割も果たすのですよ」


この小さな世界を、誰が何のために作って、そして舟がどこに向かっているのかは、ルカを含めて誰も知らない。

ルカ「おそらくですが、ローエンは、誰かのための優しい街を造ろうとしたんだと思いますよ。そしてその誰か、というのには、きっと貴方も含まれているのだと、私は思います。どうぞこの街でのひとときを楽しんでいってください。」


この世界観は、身内用の交流企画として運営されていたものです。(現在は無期限アフター中)

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